杉並区が9月、食品ロスを削減する「杉並もったいない運動推進委員会」を立ち上げ、11月7日から開催する「阿佐ヶ谷飲み屋さん祭り」で協力を呼び掛ける。
杉並区商店会連合会やNPO、消費者団体、区民ら11人が所属する同委員会は、23区が利用できるごみの最終処分場が後50年ほどで寿命と言われていることから、ごみの分別の徹底や家庭ごみを減らすことを呼び掛ける目的で発足した。
飲み屋さん祭りは2011年秋から続くイベントで、一日券を購入することで阿佐ヶ谷と荻窪の約130店の飲食店でドリンク1杯が無料となりはしご酒が楽しめる企画。
同委員会の実行委員の川名洋彦さんは、南阿佐谷すずらん商店街振興組合理事長で「串カツ屋エベス」の店主。飲み屋さん祭りの参加店でもある同店は、これまでイベント中、1日に60~100人の来客があるというが、自慢の料理を提供しても残していく客が多く、処分は有料ごみで支出になることが問題だった。この問題はどの店にも共通するといい、今回から区の要請で呼び掛けを行うことが決まった。
呼び掛けは参加店にポスターを掲出するなどして行っていくという。
阿佐ヶ谷飲み屋さん祭りは同9日まで。