杉並区役所(杉並区阿佐谷南1)で8月3日、杉並区が企業名称を付与する「ネーミングライツパートナー」に決まった、「東京工芸大学」「杉並建物総合管理事業協同組合」と、協定締結式を行った。
杉並区は5月1日~6月22日に、杉並アニメーションミュージアムや公衆便所などの6施設で、ネーミングライツパートナーの募集を行った。募集施設は区内外から多くの来場者を見込み、駅周辺や幹線道路沿いで通行量の多いエリアで、企業にとって広告・宣伝効果が期待できる施設を選定。企業PRとして活用されるほか、区にとっても歳入確保が期待できる。
ネーミングが決まったのは3施設で、「杉並アニメーションミュージアム」は、「東京工芸大学」(中野区)が年額500万円で命名権を獲得。9月1日から2023年8月31日まで「東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアム」となる。「東高円寺公衆便所」(成田東4)と「西永福公衆便所」(永福3)は「杉並建物総合管理事業協同組合」がそれぞれ年額10万円で命名権を獲得し、9月1日から2021年8月31日まで「東高円寺みんなのトイレ 建物総合管理のプロ 杉並建物組合」「西永福みんなのトイレ 建物総合管理のプロ 杉並建物組合」となる。
東京工芸大学の義江龍一郎学長は、「4年制大学では全国唯一の『アニメーション学科』がある本学。このネーミングライツを通じて、アニメーション文化の発展に貢献し、本学の教育・研究をミュージアムと一緒になって発信をしていきたいと」と話した。
杉並建物総合管理事業協同組合の清水勝利理事長は、「公衆便所の清掃管理に長年携わってきましたが、汚いイメージを払拭し、みんなが使いたいと思えるトイレを提供したいと」と話した。