食品の加工処理機器および紙容器の充填包装システムの大手サプライヤーである日本テトラパック株式会社(東京都港区、代表取締役社長 ニルス・ホウゴー、以下「日本テトラパック」)は、学校給食用牛乳パック「テトラ・ブリック(R)」のコーティングに植物由来ポリエチレンを使用した新包材の採用乳業メーカーが合計19社に拡大したことを発表しました。
今回新たに採用したのは、協同乳業株式会社(2025年4月より)、フクロイ乳業株式会社(2025年1月より)、美濃酪農農業協同組合連合会、(2025年4月より)、雪印メグミルク株式会社(2024年12月より)の4社です。
植物由来ポリエチレンを使用した新包材の学校給食用紙容器『テトラ・ブリック(R)』(左上から:協同乳業株式会社、フクロイ乳業株式会社、美濃酪農農業協同組合連合会(2種)、雪印メグミルク株式会社(2種)、(50音順))
■ 植物由来ポリエチレン使用の「テトラ・ブリック(R)」でCO2排出量を約50%削減
日本テトラパックが提供する 「テトラ・ブリック(R)」 は、サトウキビ由来の植物由来ポリエチレンをコーティングに使用しており、従来の容器に比べて再生可能資源比率を77%から99%に高め、容器に関わるバリューチェーン全体において約50%のCO2排出量削減(※1)を実現します。
また、本採用拡大により、日本テトラパックが提供する全国の学校給食用紙容器のうち、9割が植物由来ポリエチレン使用の新包材に切り替わる見込みです。これにより、年間約1,100トン(※2)の化石由来プラスチックの削減が期待されるほか、2023年の導入以来累計6,900トンのCO2排出削減することとなり、環境省が掲げている2030年までにバイオマスプラスチックを約200万トン導入目標の達成や、ボンスクロ認証(※3)の植物由来プラスチックを使用することにより、7つのSDGsの達成に貢献します。
■ 新たに採用された乳業メーカー
今回、新たに 「テトラ・ブリック(R)」 を採用した乳業メーカー4社の概要は以下の通りです。
■ 学校給食の持続可能性を支える環境教育の推進
日本テトラパックは、学校給食向けの環境負荷の少ない包材の提供に加え、子どもたちへの環境教育支援も積極的に取り組んでいます。2024年7月31日には、日本テトラパックが制作した小学校6年生向けの環境教育教材「地球環境のためにできること~ある牛乳パックのひみつ~」が文部科学省の学校用教材に選定されました。この教材は、全国の小学校700校に対し、先着順で無償提供されています。また、特設サイト「紙パックとリサイクル、環境について学ぼう!」のコンテンツ拡充や、新包材の紙容器を導入した小学校での出前授業も実施し、循環型社会の実現に向けた取り組みを教育現場へ広げていきます。
関連サイト:「紙パックとリサイクル、環境について学ぼう!」
https://schoolmilk-project.com/
日本テトラパックは、学校給食向けの持続可能な包材の普及を加速し、さらなるCO2排出量の削減と環境負荷低減に取り組んでいきます。また、今後も多くの乳業メーカーとの連携を進め、全国の学校給食現場における より環境負荷の低い選択肢の提供を推進してまいります。
参考情報
(※1)Carbon Trustによって認証されたカーボンフットプリントをもとに、欧州を除く世界平均にて算出(2025年時点)。認証プロセスでは、紙容器のライフサイクル全体を評価しますが、紙容器の中身およびストローは含まれていません。包材、副資材の仕様により削減数値に多少の差異があります。
※2 テトラパックの学校給食用テトラ・ブリック(R)紙容器の包材を全て植物由来のポリエチレンに変更した場合の想定値(当社調べ)。
※3 2008年に設立された世界的なNPO団体(本部:イギリス)であるBonsucroが運営する持続可能なサトウキビの生産、製造、流通を目指す認証制度。食品・飲料向け容器としては、テトラパックが世界で初めて認証を取得。
■ テトラパックについて
テトラパックは、1951年にスウェーデンで誕生した食品加工処理と紙容器充填包装システムの世界的なリーディング・カンパニーです。世界160カ国以上のお客様のニーズを満たすため、安全で栄養価の高い食品を提供しています。世界中に24,000名以上の従業員を擁するテトラパックは、食品をどこでも安全に入手できるようにすることを約束し、「大切なものを包んでいます (PROTECTS WHAT’S GOOD) (TM)」というモットーのもと、食品、人々、そして地球を守ります。テトラパックは、テトラパックグループの商標登録です。更に詳しい情報につきましては、下記をご覧ください。
ウェブサイト:https://www.tetrapak.com/ja-jp
日本テトラパックは、2025年大阪・関西万博 北欧パビリオンのプラチナスポンサーに就任しました。2025大阪・関西万博では、持続可能な食品包装を通じて、食品ロスの削減や食品安全性の向上を目指すテトラパックの取り組みや、紙容器のリサイクルや学校給食における活動などを紹介します。更に詳しい情報につきましては、下記をご覧ください。
特設ページ:https://www.tetrapak.com/ja-jp/campaigns/expo2025