ユーチューブチャンネル「Koenji TV」が5月3日、「高円寺パラレル祭」を開催する。同イベントは、高円寺を舞台にした10時間のオンラインの祭り。高円寺内のイベントスペース、物販などさまざまな業種の店舗がオンライン中継で店を開く。視聴者は同イベントの公式サイトのタイムテーブルに従って各店舗の動画配信チャンネルなどを行き来する仕組み。
同イベントでは音楽ステージとして、老舗ライブハウスの「Live Music JIROKICHI」(杉並区高円寺北2)や、「山形料理と地酒 まら」(高円寺南4)、アートホテル「BnA HOTEL Koenji」(高円寺北2)などが提供する音楽ライブ配信を行う。
「Koenji TV」が配信するトークステージでは、高円寺で活動する人々へのインタビューを行い、銭湯「小杉湯」、複合スペース「小杉湯となり」(高円寺北3)の平松祐介さん、仮想高円寺のウェブサイト「高円寺百貨店」やイベント「高円寺フェス」を運営するHOT WIRE GROUPの佐久間ヒロコさんらが出演する。
「Koenji TV」チャンネルを主宰する大黒健嗣さんは、「BnA HOTEL Koenji」「AMP Cafe」(高円寺南2)の運営に携わり、現在も高円寺のビルや駐車場の壁に壁画を施し落書きを防止する「Mural City Project Koenji」などを主宰するなど、高円寺を中心にアートの発信に携わる。
大黒さんは「(新型コロナウイルスの影響を受けて)高円寺で新しい試みがバラバラに始まっているので、一堂にまとめて見せたいと考えた。このイベントを通じ、個々の活動を後押ししたい。これをきっかけにオンラインの配信を始める人が増えれば。こうした配信を導入したい方への支援も行っている」と話す。
「(外出自粛に対して)いかにこの状況を面白がって遊ぶか、ということを考えている。それが高円寺の人たちに共通しているのでは。直感的にスピード感を持ってやっている人が多い。高円寺のフットワークや感性を街の外に対しても伝えたい。どんな状況でも制限の中でクリエーティブに楽しむ方法を模索しようというメッセージが一番強い」とも。
今後については、「オンライン上のバーチャルなテーマパーク、まちづくりに発展させていきたい。テクノロジーが進化すれば、より発展してオフライン(現実世界)のことをオンライン(インターネット上)に移すのではなく、オンラインのまちづくりがオフラインにフィードバックされるようになるのでは」と期待を込める。
開催時間は13時~22時。観覧無料。配信先により投げ銭あり。