阿佐ケ谷のミニシアター「Morc阿佐ヶ谷」(杉並区阿佐谷北2)で、宮崎駿監督と故高畑勲さんのドキュメンタリー作品「柳川堀割物語(やながわほりわりものがたり)」が6月30日から再上映される。
同作は、宮崎さんが1984(昭和59)年に阿佐ケ谷で設立した個人事務所「二馬力」で企画・制作した、1987(昭和62)年公開のドキュメンタリー作品。高畑さんが監督を務めた。同館では今年3月に1カ月上演し、2度目の公開となる。
「風の谷のナウシカ」(1984年)公開後、宮崎さんと高畑さんは、次のアニメーション作品の舞台を福岡県柳川市の水郷にしようと模索していた。その際に、工場廃液などで汚染した水路を埋め立てる計画を役所の係長が止め、浄化と市民による清掃を提案したことで柳川の水がよみがえったという話を知った2人は、感銘を受け同作を制作。人と水の関わり合いを実写とアニメーションで描いた同作は、その経緯と内容から「もうひとつのナウシカ」とも呼ばれている。
同館担当者は「7月に宮崎監督による新作が公開されるが、重なるタイミングで同作を上映できることは光栄。新作と併せて見てもらえれば」と来場を呼びかける。
料金は、一般=1,500円、学生・シニア=1,300円。7月27日まで。
※宮崎駿監督の「崎」は山へんに立に可。