文学講座「太宰治と荻窪」が10月24日、ウェルファーム杉並(杉並区天沼3)で開かれる。
「ウェルファーム杉並」4階の常設展示「太宰治コーナー」(写真提供=すぎなみ文化協会)
同講演は、すぎなみ文化協会が主催する連続講座「太宰治と荻窪」の一環。「太宰が入居した盛山荘(せいざんそう)と『照山荘アパート』の謎」と題し、近代文学史・郷土史研究家のトモタ佳さんが講師を務める。太宰が暮らした5カ所の住まいのうち、唯一詳しい場所が分かっていなかった「照山荘アパート」について、先行研究や地域住民への聞き取り調査を基に、建物の特定に至った経緯を紹介する。
作家の太宰治は1933(昭和8)年2月から1938(昭和13)年9月中旬までの間、結核療養のため船橋へ転居した時期や、鎮痛薬中毒の治療で板橋区の病院に入院した時期を除き、約4年間にわたり荻窪周辺で暮らしていた。
トモタさんは「太宰の師である井伏鱒二が回想の中で『照山荘アパート』と記したことで、その名称が定着してきたが、実際には『盛山荘』が正しく、井伏が名称を創作した可能性がある。この講演が、さらなる情報が当時を知る人から寄せられるきっかけになれば」と話す。
10時開演。参加費は1,500円。定員30人で、事前申し込みが必要。申し込みは、すぎなみ文化協会のホームページで受け付ける。