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高円寺の飲食店が「ノンアルコールカクテル」提供 緊急事態宣言受け、試行錯誤

「高円寺の三四郎」の「贅沢氷結アップル」

「高円寺の三四郎」の「贅沢氷結アップル」

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 新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言下にある東京では、酒類を提供する飲食店への休業要請や酒類の提供終日禁止などが要請されている。高円寺の飲食店では、ノンアルコールサワーやノンアルコールカクテル(通称モクテル)を提供し、営業を継続する店が増えている。

「Bar tail」の「メゾンルータンのクリームソーダ」

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 焼き肉店「高円寺の三四郎」(杉並区高円寺南3)ではコロナ以前は夜営業のみだったが、昨年の緊急事態宣言明けから、ランチ営業を始め、焼き肉用の牛肉のテークアウトや弁当販売も行う。現在は、炭酸サーバーから出る強炭酸を使った、ノンアルコールサワーを提供し、営業を続けている。現在の状況について、店長の山見浩之さんは「お酒が飲めないとなると、お米を食べようという人も増えて、首の皮一枚で何とか営業を続けられている。ゴールデンウイークの売り上げは例年の半分以下で大変だが、取引先の支援や雇用の維持、営業を続けることで新規のお客さんが来店してくれることもあるので、休むのはもったいないという気持ち」と話す。

 これまでノンアルコールドリンクは、ノンアルコールビールのみを扱っていたが、8種を増やした。果肉入りの「贅沢(ぜいたく)氷結パイン」や「贅沢氷結アップル」(350円)が人気という。

 「Bar tail」(高円寺南4)は緊急事態宣言を受け、約30種のノンアルコールカクテルの提供を始めた。自家製のジンジャーシロップとドイツのノンアルコールビールを使った「ヴァージンシャンディーガフ」(1,000円)、「ノンアルコールジンNEMAリッキー」(900円)、スミレやランのシロップをソーダで割り、アイスクリームをのせた「メゾンルータンのクリームソーダ」(小=800円、大=1,000円)など。店主の松本渉さんは「昨年からブームがきている『モクテル』をこの機会に楽しんでいただければ」と話す。

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