高円寺に8月5日、コーヒーショップ「JULES VERNE COFFEE（ジュールヴェルヌコーヒー）」（杉並区高円寺北4）がオープンした。

店内の様子

　自家焙煎（ばいせん）コーヒーを提供する同店は、旧JR社宅をリノベーションした「アールリエット高円寺～KOENJI APARTMENT～」の106号室にオープン。店名はSF小説作家の「ジュール・ヴェルヌ」から取り、内装は同作家の作品「月世界旅行」をイメージ。天体望遠鏡や星型の模型などを飾る。

　経営するのは小山彰一さん、亜希子さん夫妻。2人はこれまで茨城県つくば市でコーヒー店を営んでいたが、以前住んでいた中央線エリアで条件が合う物件を見つけ、同所で再出発をした。

　彰一さんは日本スペシャルティコーヒー協会が主催する焙煎技術を競う全国大会、「ローストマスターズチャンピオンシップ」に関東団体チームで出場し、2014年に1位、2015年に2位を獲得した。

　彰一さんは「ローストマスターズに出場して全国の焙煎人の技を知ることができた。その際に少しだけ酸味があるが酸っぱくなく、苦味も少ないがコクがある本当においしいコーヒーに出合った。技術も必要だが、焙煎機によっても味が変わる。大会をきっかけにオランダの焙煎機『GIESEN（ギーセン）』を購入し、どんな味も作ることができるようになり、さまざまな味を提案できるようになった」と話す。

　コーヒーはブレンドとシングルオリジンで8～10種用意する。お薦めは、酸っぱくなく苦味が少ないという「コスタリカ」や「エチオピア」「マンデリン」（600円、テークアウトは500円）。手作りスイーツは「キャラメルレアチーズケーキ」（450円）などを用意する。

　彰一さんは「これまで飲んでいたコーヒーの先入観にとらわれず、いろいろな味や香りがあることを知ってもらいたい。甘いコーヒーが好き人もまずは一口そのままの味を楽しんでいただければ」と呼び掛け、「俳優をやっていた経験もあるので、いずれは店で演劇やライブなどもできれば」と話す。

　営業時間は11時～20時（土曜・日曜は19時まで）。月曜定休。