高円寺フェス実行委員会は4月10日、ウェブサイト「高円寺百貨店」をオープンした。テークアウトを行う飲食店や通販サイトを持つ古着店、雑貨店などの店舗情報をまとめてジャンルごとに紹介する。

バーボンハウスのアボカドタコライス

　同サイトは「おうちで楽しむ、高円寺。」をテーマに、「1F 飲食店フロア」「2F 物販店フロア」「3F サービス業フロア」「RF 音楽・エンタメフロア」と百貨店のフロアのように業種でカテゴリーを分けて紹介。新型コロナウイルス感染拡大防止や外出自粛要請に伴い通常と異なる店舗の営業時間や飲食店のデリバリーの有無、テークアウトの際の事前注文方法などを掲載する。物販店などは店舗ごとが持っている通販サイトにリンクし、同サイトでは在庫を持たない。

　「1F 飲食店フロア」にはベトナム屋台料理専門店「チョップスティックス」（杉並区高円寺北3）や各地のロックフェスなどにも「高円寺アボカド食堂」として出店する「TexMexダイナー バーボンハウス」（同）などが登録。「2F 物販店フロア」にはスニーカーを中心にした古着屋の「GREEN LIGHT」（高円寺南4）、妖怪専門店「大怪店」（高円寺南3）などが登録する。「RF 音楽・エンタメフロア」では、自粛要請を受けて5月6日まで休業中のライブハウス「Live Music JIROKICHI」の情報を掲載。同店では開店45周年記念のイベントが新型コロナウイルスの影響で一部キャンセルとなり、通販サイトで記念Tシャツやトートバッグなどのオリジナルグッズを販売している。

　同サイトを立ち上げた高円寺フェスの広報担当者は「高円寺フェスは駅前プロレスやライブもやるが、店舗が主役のまち歩きイベント。ツイッターアカウントでは飲食店のテークアウトを応援する共通ハッシュタグ『#高円寺テイクアウト』の使用を呼び掛け、ツイッターやインスタグラムで店舗だけでなくお客さまも投稿して盛り上がっている。一方で外出自粛の影響は物販店にも出てきた。何かできないかと古着屋のツイッターリストを作っていたところ、ほとんどの店が通販をやっていることが分かった。自宅で楽しめる高円寺をコンセプトにしたウェブサイトを立ち上げることで外出自粛期間中も高円寺愛の強いお客さまと店舗とをつなぎたいと考えた。これまで知らなかったお店を知るきっかけにもなれば」と話す。

　4月13日12時現在の掲載数は33店舗。登録フォームから掲載希望を受け付ける。掲載無料。